適切なKPI設定の重要性

先日6月27日に『マーケティングZERO TOHOKU 2019』が開催されました。
Google 検索のエバンジェリストに検索の基本や最新動向を直接質問したり、お客様視点での成果のあげ方や失敗・成功事例をもとに学ぶWebマーケティングの実践的セミナーでした。
学生起業家のパネルセッションなどもあり、ITやWEBの今を知るとてもいい機会になりました。
様々な方が登壇されましたが、その中で株式会社アクシス取締役COO 平岡 謙一 さんのセッションが私たちの身近な問題としてとても共感したので少し紹介したいと思います。
平岡さんのセッション内容は『失敗・成功事例をもとに学ぶウェブサイトの目標設定の仕方』。
WEBサイトを持てば必ずと言っていいほど成果を上げることが求められます。その成果を上げるための目標設定(KPI設定)を適切に行わなければ、求めた成果を上げることができません。
そのKPI設定で間違えてしまったポイントと、その間違いでどのような結果になったのか、そこからどうやって正しいKPI設定を導き出したのか。
失敗と成功事例を赤裸々に紹介いただきました。
私たちもお客様とのやり取りで間違いそうになることが多くある例をご紹介
A社(製造業)企業サイト
【 現状 】製品お問合せ数:1件/月 サイト訪問者数:500人/月
【 目標 】製品お問合せ数:5件/月 にするために サイト訪問者数:2500人/月 を目指す
という目標を掲げ、ブログ記事を書いたりするなど様々な施策をした結果、訪問者数が増えましたが思う様に問合せ数が増えませんでした。
さて目標設定に何か間違いはあったのでしょうか。
見るべきポイントは『サイト訪問者数』です。
製品の問合せ数を増やすには、ただ単純に『サイトの訪問者数』を増やすのではなく『製品の紹介ページ』など問合せをしたいと思わせるためのページの閲覧者数を増やすことの方が重要になります。
(問合せ前によく見られているページは何かを知ることができれば、そのページを強化したり対策したりすることもできます。)
そうして、『製品の紹介ページ』の閲覧者数を10倍に増やすという新たな目標を設定し、ページ内のコンテンツを強化し目標を達成することができました。
あるべき理想の状態と検証が大事
平岡さんは最後にこうまとめていました。
適切なKPIプロセスは『あるべき理想の状態から逆算して設定する』『KPI達成が最終⽬標到達に貢献しているか検証を行う』と仰っていました。
KPI設定に頭を悩ませることもありましたが、「あるべき理想の状態」というキーワードは私にとってとってもピッタリの答えが見つかった気がしました。
皆さんのサイトでも「あるべき理想の状態」でKPI設定されているかどうかをもう一度考えてみるといいかもしれませんね!